福井保久の二十四節気考

今年の9月7日は旧暦で7月21日、この日は白露(二十四節気)です。

残暑があっても日が短いことから秋の訪れを感じる頃が白露です。
白露の前後に雑節の「二百十日」と「二百二十日」があり、台風などの大荒れの天気に対しての注意を促しています。
この両日は春分からの日数となりますから、新暦では毎年9月1日頃と9月11日頃です。

しかし旧暦では、「二百十日」も「二百二十日」もその年により月日が変わります。
二十四節気もこの雑節も、毎年起こる出来事が月日では固定できない旧暦の特性に合わせて作られました。

この大荒れの天気を警戒する両日に加えて、「八朔」という厄日があります。
これは旧暦の8月1日は大荒れに注意として、稲が実って行くこの時季に三度の警戒を促しています。
暦からもこの時季の大荒れの天気は、昔は死活問題だったことがわかります。(参考までに今年の「八朔」は9月16日です)

今では稲作が早くなり、稲刈りが始まっているか、稲刈り前の大事な時に「二百十日」と「二百二十日」を迎えます。
大風で倒れることで品質が左右しますので、昔と変わらず農家は警戒しています。

福井 保久